
「MICE × Media × Marketing ~MICEの価値はどうすれば伝わるか~」
MPI Japan Chapterでは10月1日午前8時15分から、オンラインセミナー「MICEの価値はどうすれば伝わるか」を開催しました。講師には、MICE・ビジネスイベント専門メディア「MICE TIMES ONLINE」を運営する株式会社イザン 代表取締役の井上浩二氏と、同メディア編集長の藤井真鈴氏を迎え、MICEの価値の発信や認知拡大に向けた視点について講演いただきました。事前に52名が申し込み、当日は42名が参加しました。

MICE専門メディア「MICE TIMES ONLINE」
2024年にスタートしたMICE TIMES ONLINEは、「MICEの今を追いかける」という視点で、業界関係者だけでなく一般の人々にも情報発信を行っています。現状、MICEの業界側が伝えたいことと、実際に社会や読者の方が知りたい事には違いがある点を課題と捉え、メディアとしてターゲットに合わせて情報やメッセージ、見せ方を最適化していくことを重要視して伝えているそうです。
「MICEの価値」とは何か
講演では、「MICEの価値をどう伝えるか」というテーマについて、従来の説明方法への問題提起がなされました。一般的にMICEはMeeting、Incentive Travel、Convention、Exhibition/Eventの頭文字として説明されますが、井上氏の指摘は「それは言葉の説明であって、価値の説明にはなっていない」という点です。MICEという言葉は例えば「産業や文化や地域の可能性を広げるもの」と捉えると、その本質は「人が集って何かを生み出したり、何かを動かしたりすることなのではないか」と。そして「MICEという言葉を概念として捉え、人が集まることで何が生まれるのかが重要である。」と語りました。
「MICEの大衆化」という挑戦
MICE TIMES ONLINEが掲げるキーワードの一つが「MICEの大衆化」です。井上氏は、MICEの大衆化とは単に「MICEという言葉を広めること」ではなく、MICEに関わる多様な分野の人々が自らの仕事とMICEとの接点に気付き、MICEを身近なものとして認識することが重要だと言います。近年MICE業界の課題となっている人材不足についても、「MICEの仕事そのものが見えにくいことが根本的な原因の一つ」ではないかと指摘しました。
MICEの価値を示すための7つの施策
後半ではMICE TIMES ONLINEがMICEの価値を示すために取り組んでいる7つの施策を紹介していただきました。
1. MICEを、もっと身近なものにする
2. MICEを知らない人に届ける
3. MICEを、未来の仕事の選択肢にする
4. 日本だけでMICEを考えない
5. 会場だけでなく、街・地域・産業を見る
6. MICEと他産業をつなぐ
7. 伝えるだけでなく、自分たちもMICEをつくる
井上氏は最後に、「MICEには多様な価値が存在する。それぞれの立場から『MICEとは何か、そしてその価値は?』を文字化して共有し、分からない人にどのように伝えるのかを一緒に考えていきたい。MICEの価値とその伝え方をみんなで考えていくことが大事なのではないか。」と締めくくりました。
講演後の質疑応答でも活発な意見交換が行われ、セミナーを終了しました。MICE業界の内側だけでなく、社会との接点を広げながら価値を伝えていく重要性を改めて認識する機会となりました。
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