MPI Japan Chapter30周年記念セミナー＆レセプション 開催レポート

ブッシュ氏のチーム営業におけるご経験とどのようにクライアントのニーズに答えているか、特にM&Iについては、テクノロジーを最大限活用する、お客様一人ひとりのニーズに合った体験を提供する、会議前後の観光・食文化体験の提供などビジネスとレジャーを融合させたサービスを提供するなどを行っている旨のお話がありました。最後に日本におけるMICE市場の成長性について、年間350億ドル規模、2035年には903億ドルに拡大するとの予想をされており、大きな期待が示されました。

続く、パネルディスカッション では、「インバウンドM&Iの最前線：いま世界は何を求めているのか」と題し、3名のミーティング＆インセンティブのプロフェッショナルが、モデレーターのMPI 日本支部 山本 牧子名誉会長と共に、M&Iの主催者やプランナー、参加者のリアルなニーズについて語りました。とりわけ、Ｍ＆Ｉのディナーに合わせた時間に借りられるユニークベニューや1００名以上の収容が可能な施設の開発、サステナビリティ対応、地域資源を活かした付加価値の高い体験が求められているという意見がありました。また、クイックレスポンスの重要性（マリオットグループはメールを受け取った確認の返信はまず4時間以内に送信している）など、グローバルビジネスにおけるクライアントの対応についても具体的なヒントを得ることができました。

セミナー終了後は、日本のMICE業界のリーダーをはじめとして１３５名の方々にご参加いただきレセプションを開催しました。会場では、MPIならではのカジュアルな雰囲気で活発なネットワーキングが行われ、ワインや食事を楽しむ姿が見られました。

　写真：パネルディスカッション（左）登壇者一同（右）

MPI Japan 30周年イベントは、これまでの歩みを祝うと同時に、日本のミーティング産業の未来に向けた課題と展望を共有する有意義な機会となりました。特に「世界を変える出会いを創る」という理念のもと、地域・企業・国際的ネットワークが連携し、持続可能で魅力あるMICEの実現に取り組む重要性を再認識する貴重な場となりました。